手(上腕、前腕、手首、指)

手(上腕、前腕、手首、指)詳細

手根管症候群


指のしびれや痛みで目が覚めることがありますか?

掌側(手のひら側)の手関節には手根骨と横手根靭帯に囲まれたトンネル(手根管)があり、

この中を9つの屈筋腱と正中神経が通っています。

この手根管内で正中神経が何らかの障害で圧迫され、正中神経麻痺をきたした病態を手根管症候群といいます。

手指・手関節の使い過ぎが主な原因と言われてますが、橈骨骨折後の固定や関節リウマチ、ガングリオン、アミロイドーシス(透析患者)、妊娠後の浮腫などに続発して発症することもあります。

手根管症候群は中年(40~60歳)に多く、男女比は1:3~5で女性に多いのが特徴です。

1.手掌部、母・示・中・環指の指先のしびれや痛み。
2.母指球筋の筋力低下(母指が開きづらい、つまみ動作の力が入りにくいなど)。
3.夜間・早朝に手のこわばりやむくみが生じる。
4.母指球の筋委縮(猿手)。
などが主な症状です。(下の写真参照)

IMG_0366

診断は手関節を最大掌屈位で保持させてしびれの増強度合をみるファーレンテスト、手根管部を軽く叩打して放散痛をみるチネル兆候や
母指と示指で丸をつくって対立筋の筋力検査をするパーフェクトオーテストなどの徒手検査が有用です。
母指対立運動の筋力低下や母指球筋の萎縮の程度によっては、手術が適用となることもあります。
その際は提携病院へご紹介致します。
また、正中神経支配領域(手掌部、母・示・中指および橈側の環指)以外にも症状が及ぶ場合は、
胸郭出口や頸部にある神経根や脊髄など、より上位の神経障害が疑われます。
自己判断せずに、一度ご相談下さい!

  • facebook
とわグループ会社はこちら
症例紹介はこちら

トップへ戻る