2015.10.31
ばね指
指を曲げようとした時、何か引っかかる感じや軽い痛みを感じたことはありますか?
それはばね指の初期症状です。
ばね指は特に更年期の女性に多く、指をよく使う仕事など使い過ぎが原因です。
5本のどの指にも発症しますが、特に親指に多く、次いで中指、薬指の順に起きやすいです。
ばね指は腱鞘炎の延長戦にある症状で、
腱が腫大したり、腱の通り道である腱鞘が肥厚することにより、
屈筋腱(指を曲げる腱)の通過障害が起きます。
MP関節の掌側部でみられることが多く、
同部位に圧痛を伴う米粒大の硬いしこりを触れることが出来ます。(下記写真参照)
指を伸ばそうとすると、あるところでいったんロックがかかった様に動かなくなり、
より強い力で伸ばそうとするとコクンとばねの様に伸びます。
治療は手指を使う仕事を出来るだけ避け、局所の安静が第一です。
といっても、なかなか難しいので包帯やテープ、装具などを使った固定をおすすめします。
また、電気療法や冷・温罨法などの物理療法なども効果的です。
そのためには固定をお勧めします。