2015.11.22
ギラン・バレー症候群
ギランバレー症候群は ・ ・ ・
自分の抗体が自分の神経を攻撃してしまうことで起こる急性の自己免疫疾患で、
筋肉を動かす運動神経が障害を受け、急に両方の手や足に力が入らなくなる疾患です。
手袋靴下型(手袋をはめる部分、靴下を履く部分)の感覚障害やしびれ感を訴えたり、
顔面の筋肉や目を動かす筋肉に力が入らなくなったり、物が二重に見えたり、
ろれつが回らなくなったり、食事を飲み込むことが困難になったり、
呼吸ができなくなって息苦しくなったりすることもあります。
発症率は人口10万人あたり年間2人位で、男性にやや多く若年成人と高齢者に発症のピークがあります。
前駆症状として咳や発熱、のどの痛みなどの感冒症状や下痢を1~3週間前に認める例が多いです。
治療は免疫グロブリン療法や血漿交換療法があり、なるべく早い段階で行うとピーク時の症状が軽くなり、
回復も早くなります。
症状のピーク時には人工呼吸器を使用したり、血圧の管理をしたりするなど全身の管理が重要です。