股関節

股関節詳細

ペルテス病


小児期に、股関節内の大腿骨への栄養血管が閉塞して、
大腿骨頭の骨端核(成長軟骨部)が壊死してしまう病気です。
 
骨端症の一種で、幼稚園児から小学生の男児に好発し、
多くは片側に起こります。
 
発病初期は股関節の痛みより、大腿部から膝にかけての痛み(放散痛)を訴えることが多く、
股関節の外転・内旋運動が制限されます。
 
また、痛みを回避する歩き方(跛行)を無意識にするようになり、
跛行を指摘すると普通の歩き方になります(随意性跛行)。
 
診断はⅩ線画像やMRI検査で行われます。
 
発症年齢と壊死部の大きさ、荷重部の壊死の範囲などによって予後は異なります。

 

一般に成長期に発症するため、修復傾向が強い病気です。

 

発症年齢が低い場合は、2~3年で血流が回復して元に戻ることが多く、

特に5歳未満は経過を診ながらの治療が多いです。

 
発症年齢が9歳以降、年齢が高いほど予後は悪く、
骨端核の障害が大きい場合は、予後不良で変形を残す率が高くなります。
 
一般的には、骨頭の圧潰や亜脱臼の防止が目的で長期間免荷装具をつける治療を行いますが、
治療期間を短縮するため手術的治療を行うこともあります。

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