2015.10.03
アキレス腱炎
スポーツ後や仕事の後に踵の上あたりが痛くなったことはありませんか?
アキレス腱という言葉は「アキレス腱断裂」などで一度は耳にしたことはあると思います。
アキレス腱とは歩行、ランニングの際に非常に重要な腱であり、有名なアキレス腱断裂を引き起こすと満足な歩行ができなくなってしまうのです。
そのアキレス腱に負担を掛けすぎた結果、起きてしまったのがアキレス腱炎でオーバーユース(使い過ぎ)が原因です。
アキレス腱はふくらはぎの腓腹筋から連なっており、深層筋のヒラメ筋とともに柔軟性の低下がアキレス腱炎を引き起こしやすい原因の一つなのです。
腓腹筋は主に足関節の底屈(足を蹴る、つま先立ち)に関わり、逆に背屈(つま先が上に上がる)動作で引き伸ばされます。
なのでこの動きの多い、マラソンランナー、陸上選手などのダッシュ系のスポーツやバスケットボール、バレーボールの選手などのジャンプ系のスポーツ選手に多くみられます。
そういった筋肉の使い過ぎのなかで柔軟性が失われていき、次第に筋肉や、腱に微細な損傷を引き起こしていきます。(この時点では「断裂」まで至っておらず、歩行は痛いながらも可能です。)
その微細な損傷を治す為の働きが炎症反応であり、体にとっては必要なことなのですが、炎症反応が起きている間は熱感や腫れ、持続的な疼痛などが起こりますが、この際は足関節を固定して動きを制限することも必要になってきます。
炎症の急性期などはアイシングなどで冷却を図り固定をすることで安静にすることが理想で急性期が過ぎると腓腹筋、ヒラメ筋をストレッチすることで筋肉の柔軟性を改善させ徐々にスポーツに復帰していくことが理想ですが、強豪のチームなどではなかなか練習を休めないことが多いと思います。
当院ではアキレス腱への負担を減らす固定や、急性期において練習へのアドバイス、復帰のタイミング等の指導も行っています。
アキレス腱での痛みの際は一度ご相談下さい。