2015.10.21
閉塞性動脈硬化症(ASO)
間欠性跛行の症状はありますか?
間欠性跛行とは数十から数百メートル歩くと足が痛み立ち止まるが、
しばらく休むと歩けるようになり、それを繰り返す歩行です。
この症状は主に閉塞性動脈硬化症と脊柱管狭窄症の特徴ですが、
今回は閉塞性動脈硬化症のお話をします。
この疾患は、下肢の太い血管が動脈硬化で詰まり、
慢性的に虚血状態となり、最悪の場合、足が壊死して切断に至ることもあります。
50歳以上の男性に多く、動脈硬化の4大リスクファクターと言われる
高血圧 ・ 高脂血症(肥満) ・ 糖尿病 ・ 喫煙歴のある人に好発しています。
自覚症状は、歩行時の足のしびれや痛み、下肢の冷感などもあらわれます。
また、頻繁にこむら返りを起こすこともあります。
動脈硬化の進行により、心筋梗塞や脳梗塞を併発することも少なくありません。
下肢挙上テストや下肢動脈の拍動を蝕知する検査を行い、
確定診断はABI検査(上肢と下肢の動脈の血圧の差)、血管造影、MRAを行います。
初期なら運動療法で改善されますが、
薬物療法、バイパス術などの手術になります。