2016.03.14
肉離れ(筋損傷)
一般的に肉離れとは、筋繊維、筋膜の損傷のことを指します。
損傷の度合いは筋繊維が切れた本数によって異なり症状も大きく変わってきます。
主に下半身(大腿、ハムストリングス、ふくらはぎ等)に好発しますが、体の筋肉(骨格筋)であればどこでも損傷する可能性はあります。
スポーツなど運動中に起こることが多いですが、不意な動作で起こることも稀ではありません。
例を挙げると
朝、顔を洗おうと洗面台に顔を近づけようと腰をかがめた瞬間に腰の筋肉を痛めた….
不意に後ろを振り向いたときに首を痛めた…
など日常様々な場面で起こる可能性があり、その背景には
・筋肉の疲労、柔軟性等コンディショニング不足
・過去に同じ場所を損傷したことがある
・ケガをした時の気温
・スポーツ前のウォーミングアップ不足
などがあげられます。
一度筋肉の肉離れを起こすと損傷した筋肉を作用させて動かすと痛みが走る動作時痛があり、重症度によっては安静にしていても痛みが出てくる安静時痛(自発痛)や筋肉に腫脹、断裂部に陥凹を触れることもあります。
筋肉には毛細血管が通っているため、受傷後何日か経過すると内出血が現れる場合もあります。
受傷直後~数日の急性期は筋肉が損傷し炎症を起こしているため患部を冷却し圧迫して固定することが重要になります。
患部の炎症が引いた後は逆に筋肉内の血流の循環を促すため、電気療法や温熱療法を使い状態に応じて次第に固定を弱めていき日常生活に戻っていきます。
また一度筋肉の損傷が起きた部分は結合組織という筋肉とは別のものが再生します。
その結合組織は柔軟性に乏しく肉離れ完治後、固定していたことも相まって筋肉全体が固くなってしまいます。
なので状態に応じたリハビリをしておかないと再発のリスクが非常に高まります。
当院では患者一人一人の状態に応じた固定、リハビリ計画を作成し治療を行っていきます。
急な筋肉の痛み、いつまでも続く痛みなどは一度ご相談ください。