2016.11.19
ジャンパー膝(膝蓋腱炎)
ジャンパー膝は膝のオーバーユースによる使い過ぎからくることが多いスポーツ障害の1つです。
主にバスケットボールやバレーボール、サッカーなど、ジャンプやランニングを繰り返し行うスポーツで多く発症します。
膝蓋腱は膝(膝蓋骨)と脛の骨(脛骨)の上端をつないでる腱で、大腿四頭筋(太ももの前面の筋肉)が縮むことで膝蓋骨⇒膝蓋腱⇒脛骨と力が伝わり膝関節が伸びます。
大腿四頭筋が過度の練習から硬くなり、膝関節の柔軟性が低下することで、膝蓋腱への負担が増えます。
それによって、膝蓋腱に炎症が生じ、膝の下が腫れたり、痛みが出たりするのです。
運動後にアイシングをして炎症を抑え、大腿四頭筋のストレッチや運動時にはテーピングやサポーターで痛みを軽減しながら、運動を続けながら治療をすることが多いです。
オスグッド・シュラッター病は成長期の子供(小・中学生)に同じような発生機序で起こりますが、ジャンパー膝はそれより少し年齢が高めです。
以前に、少年野球の男の子がランナーの時、塁間で挟まれ塁間を行ったり来たりの急ストップを反復してる際に激痛が走り、来院されましたが、膝蓋骨尖(お皿の下の部分)の剥離骨折でした。
成長期の子供は骨が柔らかく剝離することもありますし、成長期を過ぎた頃だと腱断裂などの重症例もあります。
膝の下が腫れだしたら、なるべくお早めの治療をおすすめ致します。