2020.03.23
上腕二頭筋長頭腱断裂
こんにちは。
今回は前々回ブログで上腕二頭長頭腱炎の話の最後のほうにお話しさせていただいた上腕二頭筋長頭腱断裂です。
構造上のお話は前回と同じになります。
やはり、結節間溝での摩耗が大きな原因と言えるでしょう。
結節間溝は大結節(だいけっせつ)、小結節(しょうけっせつ)の間にあるものであり、肩を前方から見たときに内側を小結節、外側を大結節になります。
大結節、小結節の間のことから結節間溝と呼ばれます。
特に40歳以上になると加齢的に変化が起こり上腕二頭筋腱の変性が起き上腕二頭筋腱炎や断裂などが発生しやすくなり頻度も高くなります。
時には上記の小結節を乗り越えて上腕二頭筋腱が腱脱臼してしまうこともあります。
重いものを持ち上げたりした時、上腕二頭筋が強く収縮した状態(力こぶを作る動作)からいきなり強い力で伸ばされた時などに起こります。
結節間溝部での断裂は非常に多く、腱の変性を伴っているもの多いです。
上腕二頭筋の筋肉と腱の移行部での発生は少なく、激しいスポーツなどを行う若者に多くみられますが比較的、稀です。
断裂した場合発生時に大きな断裂音が聞こえます。
断裂音と同時に激痛が走り、2~3日後に内出血斑が上腕部に出てきます。
あとは完全に断裂した場合力こぶを作る動作をすると力こぶが肘の近くまで落ちてきてしまいます。
初期には痛みが強く肘を曲げる動作、握力も低下します。しばしば夜に痛みも出ます。
年齢が若くスポーツを今後も続けるのであれば手術を行うことがベストでしょう。
ある程度年齢が高いのであれば保存療法で経過を観察しリハビリ等で日常生活に支障ほぼはなくなります。
腕の痛みや何かお困りのことがあれば是非当院に一度ご相談ください。
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