2016.01.24
ストレッチの基礎知識③(スタティックストレッチ)
一般的なストレッチのイメージとすればこのスタティックストレッチが当てはまります。
静的ストレッチとも呼ばれ反動を使わず10秒から30秒ほど筋肉を伸ばしたまま静止させゆっくりと元に戻していきます。
それを何セットか繰り返し、筋肉の柔軟性の改善、関節可動域の拡大を図ります。
{注意、ポイント}
・体の温度を上げてから(温めてから)行うことが理想的
筋温を上げてから行うことで筋肉が弛緩した状態でスタートすることができより柔軟性をアップできるなどのストレッチの効率を上げられます。
・筋肉を伸ばすときはゆっくりと息を吐きながら伸ばしていくこと
前述の通り反動を使わずストレッチは行いますが、伸長反射という体の防衛反応を起こさないという理由があります。
筋肉を急激に引き伸ばした際に筋肉が限界まで引き伸ばされてしまうと脳から「縮め」という命令が出て筋肉が収縮してしまう防衛反応が「伸長反射」といいます。
この伸長反射は筋肉を急激に引き伸ばさないと起こらないのでスタティックストレッチの際はゆっくりと行う必要があるのです。
よくストレッチをするときは「息を吐いてストレッチをしましょう。」といわれることがあると思いますが、その理由は副交感神経という神経の働きで心拍数が抑えられ筋肉がリラックスすることができます。
逆に息を止めて痛みを我慢しながらストレッチを行うと筋肉に力が入り効率の良いストレッチを行う事が出来なくなります。
・正しいストレッチのフォームを理解すること
正しい筋肉の走行を理解して正しいフォームでストレッチができないと筋肉が正しく伸ばされず効率的なストレッチになりません。
当院では正しいストレッチのフォームや筋肉の走行などを説明し患者一人一人に合わせた指導を行います。
わからないことがあれば一度ご相談ください。