2016.08.25
野球肘⑥(後方型)
野球肘の内側型、外側型と記述してきましたが、今回は肘の後方に痛みを感じる「後方型」です。
後方型の特徴はボールリリース~フォロースルーまでに発生する肘関節が伸ばされる伸展強制が原因で尺骨の肘頭と呼ばれる部分と上腕骨の肘頭窩と呼ばれる部分で衝突を起こし炎症を引き起こします。
ボールリリースの際にこの動作は繰り返されるため下半身の使えていない上体、腕力に頼ったフォームや上腕三頭筋のコンディショニング不足などの要因で炎症、損傷は発生しやすくなってしまいます。
上腕三頭筋が挟み込まれ炎症を引き起こすインピンジメント症候群、肘頭の繰り返しの衝突による肘頭の疲労骨折、上腕三頭筋の収縮による繰り返しの牽引が原因で起こる骨棘形成(変形による骨のトゲ)、骨端線離開など様々な症状を引き起こします。
症状は様々で軽度から重度なものまでありますがフォームが原因になることや繰り返しの疲労が原因となることが多いのが野球肘です。
ご自身や周りの方に気になる症状があればご相談ください。