症例

症例詳細

腓骨神経麻痺


前日、宴会の席で2時間程足を組んでいた40代男性が

足首を上げることが出来ない(下垂足)状態で来院されました。

  

足の甲の部分では感覚が少し鈍く、軽いしびれもあります。

 

膝の少し下の外側に骨が隆起した部分(腓骨頭)があり、

そこのすぐ後ろを坐骨神経から枝分かれした総腓骨神経が走行しています。

 

その部分は脂肪などの軟部組織が少なく、皮膚のすぐ下を通過している為、

圧迫を受けやすくなっています。

 

このような圧迫による麻痺の場合、神経の軸索損傷を伴わないケースが多く、

一過性の神経伝導障害と思われます。

 

圧迫していた時間にもよりますが、

だいたい数週間から3ヶ月位で軽快してきます。

(重症例では観血療法の場合もあります)

 

その間、再度圧迫をしないよう日常生活を気を付けて頂くことはもちろんですが、

電療法や温罨法、マッサージ等を施し、神経に送る栄養血管の血流を促進したり、

歩行がしづらいうちは、テーピングなどの固定をし、日常生活に支障が起きないよう、

また、つまづいたりの2次的なケガをしないように致します。

 

以前にも、机の上で数時間寝てしまい腓骨神経麻痺を起こした大学生が来院されましたが、

その方は3週間位で完治されました。

 

皆さんも長時間に渡って足を組んだり、硬い物の上で寝たりして

麻痺を起こさないよう気を付けて下さいね。

 

   

   

 

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