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リトルリーガーズショルダー(上腕骨近位骨端線離開)


小、中学生の野球選手の肩関節の障害において注意しなければならないのが「リトルリーガーズショルダー」です。

 

正式名称は「上腕骨近位骨端線離開」といい、成長期までに存在する「骨端線」と呼ばれる成長軟骨の損傷の事を指します。

 

成長期の子供の骨には骨端線が存在し、軟骨が骨化していくことで、骨が伸び成長していきます。

そのため、レントゲンを撮影すると、軟骨はレントゲンに映らないため軟骨部分のみ黒く映るようになっています。

 

軟骨部分は骨に比べて構造上強度が弱いため、投球動作時にストレスがかかってしまうと損傷する可能性が高くなってしまいます。

発生原因としては、投球フォーム不良があげられ、そのフォームで投げ込みや、送球の数が増えてしまうと発生の危険性が増してしまいます。

 

筋力が弱く、投球フォームが未熟で不安定で練習量の多い小、中学生の野球選手に多く発生しやすいためリトルリーガーズショルダーの名がついています。

 

骨端線を損傷してしまうと骨の成長障害の恐れもある為、投球を禁止し患部の安静を図ることが最優先となります。

 

症状としては、投球時の肩の違和感、疼痛などで可動域制限が出始めたら注意が必要です。

 

確定診断はレントゲン撮影で出来ます。

 

早期の来院をおすすめ致します。

 

 

 

 

 

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